小説を書き始めたきっかけ
幼稚園:小説を書き始める
小さなノートに童話を書き始める。
当時、松谷みよ子先生の『ちいさいモモちゃん』シリーズに夢中になっていた。
母親や幼稚園の先生、送り迎えのバスの運転手さんなど、周囲の大人が読んでくれた。
小学生:初めて完結させる

初めて小説を完結させられたのが、小学校五年生のとき。
原稿用紙80枚くらいの短編で、『まぼろしの曲がり角』というタイトルだった。
小学生二人が学校帰りに、いつもは存在しない曲がり角を見つけ、入ってみると落とし穴に落ちて、誰もいない不思議な世界に迷い込んでしまうというストーリー。
原稿用紙に書いて、学校に提出した。
中学時代:複数の短編や中編を書く
ノートに小説を書いて、友達に読ませていたころ。
近未来を舞台にして、マッドサイエンティストと戦うような話を書いていた。
現在のペンネーム「れん」は、中二の頃に書いた小説に出てくるキャラクター「森田レン」から。
高校時代:初めて長編小説を書き上げる
高校時代から公募に出すようになる。
初めて書いた長編小説は和風ファンタジー。
のちに「小説家になろう」に転載。
高3の時、原稿用紙100枚程度のSF中編『No.34』が佳作を受賞し、雑誌にペンネームが掲載された(当時は今とは違うペンネーム)。
のちにカクヨムに転載。
大学時代:少しずつ小説から遠ざかる
和風ファンタジーや中華ファンタジーなどを書いていたが、音楽サークルでの活動が忙しくなり、あまり執筆に時間を取れなくなった。
大学時代に書いた小説は『夢幻宵祭り』など。
のちにカクヨムに転載。
大学卒業後:音楽の道へ

大学卒業後は一般企業で働き始めたため、小説と音楽の両立は難しくなる。
本格的に音楽の道に進むことを決意し、執筆をやめる。
Web小説サイトに投稿したきっかけ

最初は過去作品の保管場所としてよいかと思い、高校・大学時代に執筆した作品をUPしていた。
サイトに転載するために読み返したところ、「レモとジュキの物語の続きを読みたい」という気持ちに。
自分で書く以外に方法はないので、15年以上のブランクがあったものの、再び小説を書いてみる。
当時はラノベの文体もよく分からず、高校時代の自分の文体を再現しようと努めた覚えがある。
書籍化など商業化を意識したきっかけ

Web小説サイトに投稿を始めた当時は、イタリアに留学して声楽を学んでいた。
ヨーロッパの学生と接するうちに、日本のアニメやサブカルチャーの優位性を感じた。
世界にアクセスするには声楽より“こっち”なんじゃないかと思い、ラノベを書いてみようと決意する。
なお大人になって初めて書いてみた作品は『港町のクピド』。
高校時代に書いた『時之螺旋階段』の続きとして書いてみた。
影響を受けたもの

自分自身の経験からインスピレーションを得て書いている。
7年半、ヴェネツィア本島に暮らし、イタリア国立音楽院に通っていた。
イタリア語で卒論を書いて卒業資格を取るなど、かなり大変だったが、その経験の中で感じた生のドラマを物語に落とし込んでいる。
イタリアでは10ユーロでオペラを見られたり、知り合いにタダで劇場へ招いてもらえる環境にあった。
頻繁にオペラを見ていたので、影響を受けていると思われる。
また、日本の大学時代は学生課のおかげで毎月歌舞伎を見ていたので、その影響もあるかも知れない。
落語も好きなので、コミカルな内容を書くことも多い。